vol1.スモークハウス ファイン(高畠町)

無添加・手作りに込めた
オーナーの”やさしさ”

スモークハウス ファイン 片平琢朗さん

オーナー 片平琢朗さん 食べる人の気持ちを大事に考える片平オーナー。

無添加で育ったから、無添加しか知らない

まほろばの里・高畠町にある手作りハム・ソーセージの店「スモークハウス ファイン」。オーナーの片平さんは、ご両親の影響で子どもの頃から無添加食品を食べて育ってきました。ご両親は、30数年前から一般にはまだ理解の少なかった有機農業にいち早く取り組み、無添加ハム・ソーセージ作りも手がけるなど、まさに現代の健康志向の先駆者ともいえます。
「自分が食べたいものを作りたい」という思いを受け継いだ片平さんは、ハム・ソーセージ職人を目指し(社)全国食肉学校へ入学します。しかし、学校では「無添加は他に例がない」と言われ、卒業後に全国を回りながら研究を重ねて、独自の製法を確立しました。

豚は化学肥料を使わずに飼育した県産のものを使用しています。

豚は化学肥料を使わずに飼育した県産のものを使用しています。

安心でおいしい、こだわりの味

その製法は、一言でいえば「引き算」。山形県産の豚を使い、加工の際にも化学調味料や防腐剤などの添加物等は一切使わないというこだわりの品には、片平さんの「おいしいものを食べて欲しい」という“やさしさ”が詰まっています。軟らかくジューシー、且つまったくクセのない味わいで、何度食べても飽きのこない逸品です。
野菜や調味料も厳選した素材を使用しており、醤油入りのソーセージ「ジャパーン」には、片平さんのご両親が「本物の醤油を食べさせたい」との思いを込めて作った、本醸造の醤油が使われています。

調味料も無添加、片平オーナーのこだわりが感じられます。

調味料も無添加、片平オーナーのこだわりが感じられます。

スモークに桜を使うなど、日本人にの好みに合わせた工夫も忘れません。

スモークに桜を使うなど、日本人にの好みに合わせた工夫も忘れません。

国際食肉コンテストで金賞受賞!テレビ番組でも話題に

ハム・ソーセージの本場、ドイツで開催される食肉加工食品のコンテスト「IFFA」「SUFFA」にて、スモークハウス ファインはこれまで4度も金賞・銀賞・銅賞を受賞しています。ハム・ソーセージ業界のワールドカップと呼ばれる大会での受賞は、ファインの商品が世界に通用するおいしさであることを証明しています。
また、『TVチャンピオン』のハム・ソーセージ選手権や『産直限定通販バトル』など、テレビ番組に出演し好成績を収めたことで、一気に知名度が上がりました。

国際食肉コンテストで金賞を受賞したファインのハム・ソーセージ。

国際食肉コンテストで金賞を受賞したファインのハム・ソーセージ。

美しい地元で、これからも精進

これだけの評価を得ても、片平さんが歩みを止めることはありません。
「今の味を守るのではなく、良いものはどんどん吸収して新しい味を追求する。そして、百年続く店をつくるのが目標です」との言葉からも、ハム・ソーセージ作りに対する飽くなき探究心が伺えます。
他県や外国などを旅した片平さんがあらためて地元・高畠町を見ると、スローフード的な雰囲気がヨーロッパに似ているといいます。地元素材を大切にする素朴な町で、これからも精進を積み、新たな味と感動を与えてくれることでしょう。

<2009年4月1日取材>

スモークハウス ファイン

  • 所在地/〒999-2174 山形県高畠町大字福沢21-9
  • 電話/0238-57-4353
  • FAX/0238-57-4362
  • メール/info@e86.jp
  • 定休日/日曜日
    ※お問合せ・発送業務はお休みさせて頂いております。
  • 営業時間/9:30~18:30
2004年にオープンした暖かい雰囲気の店舗。 2004年にオープンした暖かい雰囲気の店舗。