ふるさとの味、昔ながらの味が名産品に。
とちの実を食べる習慣は、縄文時代からとも言われるほど古いもの。里山で採れるとちの実は山あいの地域で、米に替わるエネルギー源として大切にされてきました。一方で、食用にするためにはアク抜きに約1ヶ月という手間がかかること。天然のとちの実は山に分け入らないと採れないこと等から、現在では貴重な食材になってきています。
「みのりや」さんのある鶴岡市は全国でも有数のとちの実の生産地。中でも行沢(なめざわ)地域で採れる天然のとちの実は風味が良いことから名産品となっています。
もともと「とちもち」は山村の各家庭で作られ、お祝いごとの際などに食べられてきた、いわば「ハレ」のお菓子。他の食材では味わえない独特の香ばしさで、地元でも根強い人気を誇っています。
豊かな森とたっぷりの清流に恵まれた 生産地の鶴岡市行沢地区
山の恵みと先人の知恵、まさに伝統の美味と言える逸品。