vol17. ヤマコン食品有限会社(山形市)

地域の食文化を守り、育てる

山形県アンテナショップおいしい山形 つくり手を訪ねて|ヤマコン食品有限会社 代表取締役 代表取締役社長 長谷川晃一さん

代表取締役社長 長谷川晃一さん

山形の風土が生んだ、ご馳走どうふ。

明治20年の創業以来、こんにゃく製造をメインに、経営を続けるヤマコン食品有限会社。山形の「玉こんにゃく」の元祖として知られ、また他にも、県民に馴染み深い食品を手がけています。そのひとつに“くるみどうふ”があげられますが、実はこちら、他県には存在しない山形独自の食品であることをご存知でしょうか。
「山に囲まれた山形では、古くからクルミの木がたくさんあり、山の恵みとしてくるみどうふが食べられていたそうです。そこで、ごまどうふが有名な永平寺の料理長を務めた知人から、そのノウハウを教えてもらい、私の祖父の時代に製品化しました」と長谷川さん。

山形県アンテナショップおいしい山形 つくり手を訪ねて|ヤマコン食品有限会社:
                                        全行程が手作り。微妙な餡の粘度を確認しながら、“くるみどうふ”製造の過程は進みます。

全行程が手作り。微妙な餡の粘度を確認しながら、“くるみどうふ”製造の過程は進みます。

山形県アンテナショップおいしい山形 つくり手を訪ねて|ヤマコン食品有限会社:熱々のくるみどうふの”元”

熱々のくるみどうふの”餡”。

“くるみどうふ”の美味しさの秘密

一般的にくるみどうふは、 パック詰食品は消費期限を伸ばすため包装後に再度熱を加えます。
しかしヤマコン食品では、クルミの風味を損なわないためにとその工程を省くことにしたのです。
ひと味違う美味しさは、そんな同社の食品に対する愛に由来するのでしょう。
「材料は、クルミと葛粉、砂糖と塩、そして水のみ。そこに、こだわりを持っています」。シンプルなだけに、素材選びには細心の注意を払われているそう。

山形県アンテナショップおいしい山形 つくり手を訪ねて|ヤマコン食品有限会社:
                                        パック詰後、井戸水で急速に冷やされながら旨味を増すくるみどうふ。

一つ一つ、丁寧にパック詰めされる。

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                                        くるみどうふ。

“くるみどうふ”は、可能性を秘めている。

同社では、クルミ、ゴマの他に、だだちゃ豆を使用した、だだちゃ豆どうふも販売しています。合わせる素材次第で、今後新しい味が増える可能性もあります。
「他県へ出ると、『これは上品なデザートですね』という感想を頻繁にいただきます。山形にしかない食品なのだから、いっそ県外ではお菓子として販売したら面白いのかも」。
もちもちとした食感とクルミの香ばしさ、そして爽やかな甘味。今後の展開次第では、この山形独自の食品が、いつの日か全国区になるかも知れませんね。

山形県アンテナショップおいしい山形 つくり手を訪ねて|ヤマコン食品有限会社:白いごはんに載せるのがまずは基本の食べ方。何杯もおかわりしたくなる美味しさ。

パック詰後、水でゆっくりと冷やされながら旨味を増す。

山形県アンテナショップおいしい山形 つくり手を訪ねて|ヤマコン食品有限会社:そうめんに、冷奴に、アイデア次第で楽しみ方は無限大。

やさしい甘さで、なめらか、もっちりとした口当たりのくるみどうふ。

ヤマコン食品有限会社

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