vol.22 じんだん本舗大江(南陽市)

枝豆の風味が何よりも自慢!
素材本来の味を活かしたこだわりの大福

常務取締役 大江正義さん

山形の素材をふんだんに使ったアンテナショップの人気商品

枝豆をすりつぶしたものを餡として、主に餅や団子に用いる「じんだん」。
「じんだん」という名称は山形県置賜地方の方言で、宮城県では「ずんだ」、他には「ぬた」とも呼ばれています。
創業から50年以上、「じんだん」を活かしたお菓子を作り続ける「じんだん本舗大江」。看板商品の「元祖じんだん大福」は、山形県鶴岡市産の枝豆「だだちゃ豆」をたっぷり使用した餡を、山形県産餅米「ヒメノモチ」を使ったお餅で包みこんだ大福で、枝豆の風味と甘さのバランスが絶妙と評判です。
「発売当時は枝豆を使ったお菓子がほとんどなく、枝豆大福の元祖として注目されました。今では地域の郷土和菓子として親しまれています」と常務取締役の大江さんは話します。

一口食べるとお餅の柔らかな食感と、枝豆の香りが口いっぱいに広がります

素材の味を引き出す、こだわりの菓子づくり

「元祖じんだん大福」の豊かな枝豆の風味の秘密は、材料が枝豆と大豆、砂糖、塩だけであること。枝豆は餡にするのが難しい素材ですが、他の材料との絶妙なブレンドによって粒感のある仕上がりに。また、火加減を細かく調整することで甘すぎない、枝豆本来の風味が際立つ餡になります。
餡を包みこむお餅は、時間が経っても固くならないよう、作業スピードを重視しつつも、水分調整に細心の注意を払うことでコシのある食感になっています。
「素朴な材料と製法だからこそ、手間暇をかけることで味や香りが最大に引き立ちます」と大江さん。シンプルでありながらも、丁寧に手間をかけて作り上げられた「元祖じんだん大福」は、そのこだわりによって、独自のおいしさを生み出しています。

高温で1時間以上、餡を練り上げます

空気中に含まれる水分によっても品質が左右されるため、気を配ります

“じんだん”のおいしさを伝えていく

同社では、創業当時からの定番である、じんだん団子や大福、饅頭などの和菓子に加え、和菓子と洋菓子の垣根を超えた、新しいじんだんスイーツを次々に生み出しています。
「じんだんは東北地方以外ではあまり馴染みがなく、苦手意識を持つ方もいます。そうした方にも楽しんでいただけるよう、生クリームで枝豆の風味をまろやかにした『じんだん生クリーム大福』など、これまでさまざまなじんだんスイーツを開発してきました。今後も工夫を重ね、枝豆のお菓子のおいしさを通じて、じんだんと山形の良さを広めていきたいですね」と大江さん。
じんだんをもっと身近に感じてもらうため、菓子づくりへの挑戦はこれからも続いていきそうです。

株式会社大江

  • [じんだん本舗大江 赤湯店]
  • 所在地/〒999-2232
        山形県南陽市三間通37-5
  • 電話/0238-40-2306
  • FAX/0238-40-2486
  •  
  • [じんだん本舗大江 豆太郎]
  • 所在地/〒990-2339
        山形県山形市成沢西2丁目1-9
  • 電話/023-688-8585
  •  
  • [じんだん本舗大江 豆太郎 S-PAL店]
  • 所在地/〒999-0039
        山形県山形市香澄町1-1-1
        エスパル山形2F
  • 電話/023-674-7037