自社栽培のぶどうが主役!
素材の味を生かしたワインとドライフルーツ

有限会社蔵王ウッディファーム 木村 義廣 さん
蔵王の麓、冷涼な気候のもとで育まれるぶどう
蔵王おろしが吹き下ろす、蔵王山麓に佇む有限会社蔵王ウッディファーム。山麓特有のなだらかな斜面を利用し、標高260~300mの土地でぶどう栽培が行われています。
こちらではぶどうをはじめとした果物の栽培だけではなく、ワインやドライフルーツの製造も行っており、園地内には醸造所や食品加工工房、ショップなども併設。そのため、原料の栽培から加工品製造までを一貫して行っています。

ぶどうを収穫する木村さん。ワイン用に栽培されているぶどうは全8種。すべてがワインの本場、ヨーロッパの欧州種です。

白ぶどうの収穫期は9月。赤ぶどうの収穫は10月からだそう。取材に行った9月下旬も、斜面一面のぶどう畑に白ぶどうが実っていました。
“自社畑のぶどう100%”!こだわりのワインとドライフルーツ
ウッディファーム&ワイナリーの最大の特長でありコンセプトにもなっているのが、自社畑のぶどうのみを使用したワイン作り。「後発でスタートしたワイナリーなので、特長を持たせることが大事だと考え、『自社畑で採れたぶどうのみを使用したワイン作り』をコンセプトにワイナリーを始めました」と木村さんは語ります。
また、ドライフルーツも自社畑のぶどうを100%使用。常温で時間をかけて乾燥させたぶどうは、果肉の甘みだけではなく、皮の旨みまで味わうことができます。こちらも園地内の工房にて、一つ一つ手作業で丁寧に作られています。

収穫したぶどうは一度冷やしてから潰し、果汁を抽出します。果汁、果肉、果皮、種子をすべて混ぜて作るものなどがあります。

搾りたての白ぶどう果汁をテイスティングする木村さん。ワイン用に栽培しているぶどうは酸味と甘みのバランスが重要だと語ります。

自社畑で丁寧に育てた
シャインマスカットのドライフルーツ。
ラ・フランスやプルーン、ピオーネなど、季節ごとの果物も取り揃えており、種類も豊富です。
ぶどう畑もファンもさらに拡大
こちらでは現在約10ヘクタールの畑で、ワイン専用のぶどう8種とドライフルーツ用のシャインマスカットを栽培。その他にも、ドライフルーツやジャムなど加工品に使用するさくらんぼやラ・フランスなども、約3.5ヘクタールの畑で栽培しています。
近年は特に、ワインを購入するお客さまが増加し、生産量も年々増えているそう。「原料となるぶどうの質を高めることで、より自然でより良いワイン作りを目指しています」と語る木村さん。ぶどう畑は今後ますます拡大させる計画だと言います。
蔵王山麓の豊かな土壌で育まれた個性的なワインに、日本国内のみならず海外までファン層も拡大中。ぶどう栽培から製造まで丹精込めて作られたワインとドライフルーツを味わいながら、いつもより少し贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

隣接するショップでは、自社栽培の果物から作られたワインやドライフルーツ、ジュース、季節の果物などを販売しています。ワインの飲み比べもできますので、お気に入りのワインを探すのもおすすめ。
有限会社蔵王ウッディファーム
所在地/山形県上山市原口829
電話/023-674-2343
FAX/023-677-2020
URL/https://www.woodyfarm.com
