全国が注目!
最高品種の米が誕生。
土屋喜久夫さん(寒河江市) 早くからつや姫生産に取り組み、つや姫を日本一にしたいと語る土屋さん。
冷めてもおいしい、血統書付きの味。
平成21年10月から先行販売が始まった、山形県産米『つや姫』。知る人ぞ知る品種『亀ノ尾』の正統な系譜をたどる新しいお米です。
この『つや姫』は、ネーミングが決まるまで『山形97号』と呼ばれ、平成20年には県内の4名の農家が作付けを行いました。そのうちの1人、寒河江で農家を営む土屋さんは『つや姫』について、「米のひと粒ひと粒が大きく、粒ぞろいの良い米」と話します。粒が揃っているということは、その分、米粒が吸う水の量も均一になるということ。つまり、炊き上がりにムラのない、上質のごはんがいただけるというわけです。
さらに、「炊き上がったばかりのごはんがおいしいのは当たり前。『つや姫』は冷めてからのおいしさが、他の米と比べて抜群なんです。だからおにぎりやお弁当にもぴったりなんですよ」と土屋さん。また、「白くて光沢があり、口当たりが良く日本一の品種」と胸を張ります。
関係者や生産者仲間の立ち会いのもと、稲の実り具合を確認し、基準を満たすと刈り入れが始まります。
徹底した栽培方法で、安心・安全をお届け。
『つや姫』の品質を保つために徹底しているのが、特別栽培米ならではの栽培方法。農薬や化学肥料の量を通常の半分に減らすことを条件としています。
さらに、品質・食味の基準を設け、高い水準の中で米作りが行われています。また、稲の草丈は『コシヒカリ』より15センチほど短く、倒伏しにくいという強みを持ち合わせており、その上、病気にも強いという特徴を持っています。
「『つや姫』は、安心で安全でおいしい米に育てるため、10年かけて研究、改良されてきた品種。その結果、本当に夢のような米を生み出すことができ、私たち生産者も最高の喜びを感じています」と土屋さん。
そんな期待の大きい『つや姫』ですが、実は全国デビューを前に、おとなり宮城県が、県の奨励品種として、『つや姫』の採用を発表。県内だけでなく、県外の農業人の心まで射抜いてしまったそのおいしさ、皆さんもぜひ味わってみませんか。
コンバインでの刈り取り作業。同時に脱穀も行います。
刈り取った籾は、低温でじっくり仕上げます。
一粒一粒が大きなつや姫。生産者の期待がぎっしり詰まっています。