平田赤ねぎ

辛さと甘さを持ち合わせる、
深い味わいのワイルド野菜。

山形県アンテナショップおいしい山形 素材を訪ねて|平田赤ねぎ:平田赤ねぎ生産組合会会長 後藤博さん(酒田市)

平田赤ねぎ生産組合会会長 後藤博さん(酒田市) 一人だけが良くなるのではなく、
地域全体が元気なることを目標に平田赤ねぎ作りに励み、
組合をまとめる後藤組合長。

メリハリのあるおいしさで皆を虜に。

色鮮やかな野菜で消費者の目を楽しませてくれる山形県・庄内地方。酒田市平田地区で収穫される『平田赤ねぎ』も、そんな色彩豊かな野菜のひとつ。通常、“ねぎ”と言うと、白ねぎや葉ねぎを思い浮かべますが、平田地区では江戸時代末期から、名前の通り赤い色のねぎを育てています。
特徴は、肉厚で、生で食べるとキリっと辛く、熱を通すとトロトロと甘くなるところ。食欲をそそるその味わいに、「辛味と甘味のインパクトが職人の腕をくすぐる」と、山形産の食材を使用している人気のイタリアンレストラン『アル・ケッチァーノ』の奥田政行シェフも大絶賛したほど。
さらに魅力的なのが、冷蔵庫にまっすぐ入れることができる45センチに仕上げているということ。また、鮮度を保つ特殊な袋でパッケージすることで販売店での棚持ちを長くして、購入した消費者もできるだけ長い時間使えるような工夫をしているのだそうです。

山形県アンテナショップおいしい山形 素材を訪ねて|平田赤ねぎ:
                平田赤ねぎ生産組合では、サイズを均一にして出荷。10名の組合員で共同選果を行い、消費者の納得する商品を届けています。

平田赤ねぎ生産組合では、サイズを均一にして出荷。10名の組合員で共同選果を行い、消費者の納得する商品を届けています。

生産者の努力と地の利が生み出す味。

平田地区では、皆に安心で安全でおいしい『平田赤ねぎ』を食べてもらおうと、できるだけ農薬を使わずに栽培しています。「虫が食べた跡があっても大丈夫。それは農薬を使っていない証拠なんですよ」と生産者の後藤さん。除草剤もほぼ使わないため、夏の暑い時期の草取りは本当に大変なんだとか。
そしてもうひとつ、おいしさの秘密になっているのが“川”の存在。平田地区は、山形県の母なる川・最上川と出羽丘陵を水源とする相沢川の合流地点であったことから、長い間、土砂の堆積と流出を繰り返してきました。その結果、赤ねぎの栽培に適した土壌が生まれ、種の保存につながっていったのです。
「現在、22歳の若者が、ともに一生懸命赤ねぎ作りを行ってくれています。後継者を育てるためにも、農業そのものを元気づけて、頑張れば報われるということを若い人たちにしっかり伝えていきたいですね」と後藤さん。そんな生産者の情熱をたっぷり含んだ『平田赤ねぎ』のおいしさにこれからも要注目です。

山形県アンテナショップおいしい山形 素材を訪ねて|平田赤ねぎ:
                赤い部分は土の中。掘り起こすと鮮やかな赤色がお目見えします。掘った次の日にはさらに色が濃くなります。

赤い部分は土の中。掘り起こすと鮮やかな赤色がお目見えします。掘った次の日にはさらに色が濃くなります。

山形県アンテナショップおいしい山形 素材を訪ねて|平田赤ねぎ:
                最上川沿いに広がる畑。機械が導入され作業効率は上がったが、土寄せや草取りなど手間暇かけて育てています。

最上川沿いに広がる畑。機械が導入され作業効率は上がったが、土寄せや草取りなど手間暇かけて育てています。