甘味と酸味のバランスがポイント
リピーター続出の味わいトマト
島貫 清孝 さん (米沢市)
こんなトマトがあったなんて 誰もが驚く、その美味しさ
「為せば成る」で有名な上杉家のお膝元、米沢市の田園地帯にある島貫農園。周囲から一目で分かるほど大きなハウス内で、宝石のようなトマトが栽培されています。
近隣ではもちろん、県内各地そして銀座のアンテナショップなど、引く手あまたの人気を誇るのが、島貫さんが育てる「米沢トマト」。甘味と酸味のバランスに優れ、香りと味が濃く「もう他のトマトでは物足りなくって」とリピーターが続出する逸品です。
500坪のハウスが2棟、最盛期には2,500株ものトマトを栽培する島貫農園。
小ぶりで、しっかり美味しさの詰まった「米沢トマト」
厳しさと、たっぷりの愛情 わが子のように育てたトマト
今でこそ春から秋まで、安定してトマトを生産する島貫さんですが、その栽培方法は自身が試行錯誤の末に編み出したもの。冬には枯れるのが当たり前とされるトマトを、雪深い米沢の土地で冬越しさせるなど、苦労も多かったと語ります。
「秋までにしっかり、冬を越すための体力をトマトにつけさせます。そして春、厳しい環境を乗り越えたトマトは肉厚で味が濃く、とびきりの美味しさになるんですよ」。
厳しくも愛情たっぷりに育てられたトマトは、力強く根を張り、充実した実をつけます。島貫さんによると少し黄色がかった赤みが、美味しいトマトに育った証なのだそう。厳選されたトマトには「濃縮とまと」の称号が与えられ、農園から出荷されます。
葉の茂り方と実付きのバランスも大事な要素。
「濃縮とまと」に合格したトマト。
糖度10度以上も!?酸味が引き立てる豊かなコク
「味の良いトマト」にこだわる島貫さんが育てるのは、「みそら64」という品種で、一般的な品種・桃太郎よりも酸味が強いのが特徴。それが高い糖度と合わさることで、コクのある味わいを実現するのだとか。
他のトマトとの違いをよりはっきり感じるためには、サラダにして生で食べるのが島貫さんのオススメ。みっちりと肉厚で、しかも溢れるようにジューシーなトマトは、「他のトマトじゃダメ」というリピーターの声も納得の美味しさです。
トマトのイメージを覆すほど肉厚な断面。