冬だけに堪能できる、とびきりの美味しさ
若手生産者が挑む理想の“ねぎ”
Bella Farm Tsuruoka 鈴木知昭さん(鶴岡市)
新たなブランドねぎに名乗り
出羽三山とそれにまつわる山岳信仰・山伏修行と、神秘的なイメージで知られる鶴岡市羽黒町。国内有数の穀倉地帯である庄内平野の東南に位置するこの地域では、お米はもちろんのこと、野菜類の生産も活発に行われています。
その中でも近年注目を集めているのが、豊かな香りと甘み、そして抜群の柔らかさが特長の“雪中軟白ねぎ”。そしてBella Farm Tsuruokaの鈴木知昭さんは、“白露ねぎ”としてブランド推進に取り組む期待の若手生産者です。
通常の露地物より“軟白”部が長い白露ねぎ
まっすぐ育つよう工夫を欠かさない
厳寒が育む甘さと柔らかさ
寒さの厳しい冬だけに収穫される“白露ねぎ”と通常の露地物の大きな違いは、まずはその柔らかさ。収穫して皮をむいての出荷作業には細心の注意が払われ、それぞれの販売店へと大切に届けられます。
「山から吹き下ろす冷たい風に負けないよう、ねぎたちは一生懸命に栄養である糖分を体に蓄えます。光合成する葉を大切にまっすぐ支えてあげることで、口の中でとろけるような柔らかさが出来ていきます」と語る鈴木さん。お鍋にはもちろん、柔らかさを存分に楽しむなら焼き鳥などで焼いて食べるのがおすすめだとか。せっかくですから、やはり食材として堪能したいねぎですね。
極めて柔らかい白露ねぎ
皮むき・選別といった作業にも細心の注意を払う
極上の美味しさは期間限定
冬に欠かせない温かな食事と相性の良いねぎ。鈴木さんのもとには“白露ねぎ”の美味しさに感動した人からの声も続々と届き始めました。
「“ねぎ嫌いだった子どもが喜んで食べてくれた”“今まで食べたねぎで一番柔らかくて甘い”など、嬉しい声をいただいて、私も励みになっています。これからも食べた人を笑顔にするねぎをお届けできるよう、工夫を重ねていきたいです」
理想の美味しさを求めて、たゆまぬ努力を重ねる鈴木さんの“白露ねぎ”。山形の寒さと豊かな土壌で育んだ旬の味覚ですから、どうぞお見逃しなく。
青葉に“ぬる”とも呼ばれる水溶性ペクチンが多いのも特長