自然薯

朝夕の気温差が生む、
皮ごと美味しい極上の“自然薯”

大石田町新作物開発研究会 海藤 明 さん (大石田町)

大石田町新作物開発研究会 海藤 明 さん (大石田町)

豪雪地帯から生まれたブランド作物

積雪が2mを超える豪雪のまちとして知られる大石田町。この地で自然薯を栽培・販売する大石田新作物開発研究会は、農閑期に栽培と出荷ができる作物を町で作り、町外へ出稼ぎに行かずに済むようにと発足しました。当初は、わさびやタラの芽を栽培していましたが、約20年前から自然薯栽培に着手。現在は約10名の会員が栽培に取り組んでいます。

種まき時期の春にむけ、冬場はハウス内で準備作業。自然薯にあうように作られた海藤さんお手製のパイプに砂を入れていきます。

栄養満点のスーパーフードを通年お届け

味の決め手となる畑の土は長年の研究を重ね、尾花沢牛の牛ふん堆肥、鶏ふん、土壌改良剤として米沢市の板谷地区で生産されるゼオライトを使用し、籾殻をくん炭にしたものを畑に撒くなどの工夫を続けてきました。「大石田町の豊かな土壌で育った自然薯の特長はとても甘く、コクがあり、粘り強いところ。滋養強壮にも効果があるとされるため、1年を通して皆さんにお届けしたいと思いました」と生産者の海藤さん。
雪が降るまでの11月中旬頃までに掘ったものは秋掘りとして出荷し、雪が積もった後は雪中熟成させ、通年自然薯を届ける仕組みを整備しました。

表面にあるひげ根を火で焼いた後にタワシでよく洗い流し、皮ごと自然薯スティックとして食べるのもおすすめ。先端の細いところは「ガンコ」と呼ばれ、成分も濃くカリカリとした食感!みそマヨネーズやお好みでわさびをプラスしたディップをつけて。

畑に立つ目印を頼りに雪を掘っていくと、パイプに包まれた自然薯が顔をみせました。高湿度・低温度(2℃)の一定に保たれた中で貯蔵された自然薯は絶品。

時期によって異なる味わいを楽しむ

「大石田町の自然薯は収穫時期によって異なる味わいがあります。その季節だけの美味しさを味わってみてほしいですね。」と笑顔の海藤さん。
朝夕の温度差が大きく、川霧がたつ盆地で育った雪国育ち®︎の自然薯。まるでお餅のような粘りとシャキシャキ食感は一度食べれば病みつきになる美味しさ。ぜひご堪能ください。

とろろ汁や山かけ、お鍋に入れたり、お好み焼き風にしたりと食べ方はさまざま。